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『選挙制度の思想と理論』レビュー

こんばんは、シタン先生です。


ようやく、集中講義が終わりました。

個人的には、「初の大学院集中講義」「関東の大学の先生」などなど初めての経験ばかりでとてもためになりました。

何よりも、政治学の基礎が欠けていた点を認識できた点は大きかったと思います。

学者ってどれだけ知識があるんでしょうか!?


それにしても…疲れたぁ('A`;)


集中講義のテーマも難しかったので(汗)

ということで、しばらく休みを取って(もちろん、最低限のことはしますよ)、また院試に向けて頑張ろうと思います。


なんだかんだ言って、燃え尽きる一歩手前ですΣ(・∀・;;;)


けじめの一冊として、今日ご紹介するのは加藤秀治郎氏の『選挙制度の思想と理論』をレビューします。

分量が多いので、簡単なレビューになりますが何卒ご了承下さいm(_ _)m

では、いってみましょう。


加藤秀治郎[編訳]『選挙制度の思想と理論』芦書房 1998年



<本書の形式>
 「選挙制度を政治思想の観点から論じた5人と、政治理論面で検討を加えた3人の、代表的著作を集めたリーディングス(論集)」


<本書の目的>
 選挙制度を論じる際に見落とされがちな、「選挙制度と政治思想の関係」「政治理論からする選挙制度論」と言う面から、重要著作を紹介し、今後起こるであろう選挙制度の礎とする。


<本書の紹介>
第1章 解説「選挙制度の思想と理論」
 本章は、我が国の選挙制度議論が「利害得失論」のレベルにとどまっており、理念が伴っていない点を指摘する。そして、その後の章に関する予備知識を提示するべく、選挙制度の思想と理論に関する概括的な解説を行う。

第2章 カール・フリードリヒ「選挙制度と民主政治」(カール・フリードリヒ「選挙制度の理論と現実」『立憲政治と民主主義』より)
 「全体に今日の民主政治を考えるにあたっての基本的な問題を包括的に論じた」もの。とりわけ、選挙にまつわるさまざまな問題に関して比較検討を加える。

第3章 J.S・ミル「比例代表制導入の提唱」(J.S・ミル「真の民主政治と偽の民主政治-全体の代表と多数派だけの代表」『代議政治の考察』より)
 主に「平等」と言う観点から、代議制民主主義における危険性を指摘した上で、その弊害を防ぐための制度として「比例代表制導入」を提唱する論文。とりわけ、少数のエリートが議会の中で、批判・反対の機能を果たし、社会の進歩に貢献することを理想とする。

第4章 ウォルター・バジェット「多数代表制の擁護」(ウォルター・バジェット「庶民院」『イギリス憲政論』より)
 比例代表制の長所を認めながらも、「議員の独立性」「議員の中庸」といった視点から、ヘアーとミルの比例代表制論に批判を加える論文。 

第5章 美濃部達吉「現行選挙制度批判と比例代表制の提唱」(美濃部達吉「選挙革正論」『現代憲政評論』より)
 政党政治の弊害の除去のために、選挙制度改革を志向。現行の選挙制度(大選挙区・単記制)の問題点を指摘し、名簿式比例代表制が適当であると主張する。

第6章 吉野作造「議会政治と小選挙区制」(吉野作造「憲政の本義を説いて其有終の美を済すの途を論ず」『中央公論』(1916年3月号)より)
 「議会と政府の関係」「議員と有権者の関係」といった問題に関して、「議会が主で政府が従」であり「候補者と選挙民との精神的信任」が重要であると主張。それを実現するためにも、普通選挙と政党政治・政党内閣がよいとする。

第7章 バーボン・ボクダノア「選挙制度と政党制」(V・ボクダノア、D・バトラー『民主主義と選挙』より)
 「デュベルジェに代表されるような、選挙制度が正当性を規定するという議論と、ロッカンに代表されるような、政党制によって選挙制度が決まってくるという議論との議論との橋渡しを行って」いる論文。政治システムに対する選挙制度の作用という問題を入り口とし、最終的には選挙制度と政党制、社会変動の三者の関係は、相互作用的で非常に複雑であることを論証する。

第8章 デュベルジェ「デュベルジェの法則-40年後の再考」(B・ブロフマン、A・レイプハルト編『選挙制度とその政治的作用』より)
 1951年に発表された仮説(デュベルジェの法則)の解釈を訂正し、過去40年の研究に基づき、仮説を述べ直す。

第9章 スタイン・ロッカン「選挙制度」(スタイン・ロッカン『市民・選挙・政党』より)
 選挙とは何かを定義づけた上で、選挙制度を幅広く・歴史的に分析する論文。


<シタン先生の感想(公式)>
 政治学とりわけ選挙制度分析において、有益な文献ばかりを集めた一冊。解説・訳なども充実しており、選挙制度などについて効率よく学ぶことが出来ると思われる。


<シタン先生の感想(非公式 笑)>
だが、それでもやはり難しい。…はっきりいって、かなり難しい。
1.論文の重要箇所が省略されている場合がある。
2.海外文献と言うこともあり、言い回しがやや難解。
3.重要論文とはいえ、論じ方が荒いものがある。



この本は、やはり『日本の選挙』を読んでからチャレンジした方がいいと思います。

私は、頭を冷やしていつの日か再チャレンジしようと思います。


今回のレビューはこれで終了です。

久しぶりなので、少し時間がかかりました。

詳細なレビューですか…どうなることやら(´・ω・`)


今回も読んで下さりありがとうございました☆それでは♪


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選挙制度の思想と理論
カール・J. フリードリッヒ 吉野 作造 ウォルター バジョット スタイン ロッカン 美濃部 達吉 ジョン・スチュアート ミル モーリス デュベルジェ バーノン ボクダノア Carl J. Friedrich Vernon Bogdanar
芦書房 (1998/01)
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テーマ : 2007参議院選挙
ジャンル : 政治・経済

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非公開コメント

集中講義お疲れ様。
少し大変だったけど、選挙制度については、「九大一」詳しくなったけんよしとしよう。

レビューの中身について、
吉野作造のところで、多数決から小選挙区制がいいというところがポイントだと思う。
それと、レイプハルトの論じた「多極共存型」(少数派の地位が固定化しているような場合)のような場合、比例代表制が適していることに、1920年あたりで言及している点を書いてもいいんじゃないかな。

らいなすさん、お疲れ様です(いや、ほんと 笑)

あと、コメントが遅くなってしまい申し訳ないです(汗)

選挙制度に関しては、これから先も有用だと思うし、なんだかんだ言ってよかったかもしれません♪

>吉野作造のところで、多数決から小選挙区制がいいというところがポイントだと思う。
>それと、レイプハルトの論じた「多極共存型」(少数派の地位が固定化しているような場合)のような場合、比例代表制が適していることに、1920年あたりで言及している点を書いてもいいんじゃないかな。

そうですね。後日、ちょっといじってみましょう☆

ではでは、コメントありがとうございましたノシ
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