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「日本外交の弁証」レビュー

こんばんは。シタン先生です。

いきなりですが、今日から金曜日まで大学のゼミ旅行に行きます。

今年は、長崎市内を散策することになりました。
おいしい食べ物をとにかく食べまくることが、個人的な目標です(笑)

ですが、旅行の影響で金曜日まで勉強ができません(金曜の夜まで更新はお休みです)。


…これまであまり勉強してこなかったので、少々不安です。


単語帳ぐらいは持っていこうかな…おそらく、見ることはないのでしょうが(マテ


さて、今回は久しぶりの高坂論文です(およそ、一ヶ月ぶり)

今回は「西ドイツとの比較」という観点から、戦後日本外交(とりわけ、吉田政権期の外交)を論じています。なお、今回はこれまでの論文とともに、吉田茂・戦後日本外交政策に関する高坂論文の特徴についても言及しようと思います。

では、いってみましょう。

高坂正堯「日本外交の弁証」『中央公論』1989年


<本論文の目的>
 「西ドイツとの比較を加えつつ、戦後日本外交の概観を試みる」


<本文の要約>
 日本と西ドイツは、敗戦後の惨めな状況から復興を遂げ、経済成長を果たし、国際社会における地位を回復した点で共通している。しかし、同時に興味深い相違点もあることから、両国は魅力的な比較対象であると言えよう。

 まず、両国の外交政策の原型である吉田茂とコンラッド・アナデウアーであるが、両者はかねてから西側との協調こそが、自国の基本的利益にかなうと考えていた。また、二人の業績は、先述の考えを自らの信念とし、断固として選択した点・自由経済を信奉していた点にも求められる。また、軍事の面においても国軍の再建に批判的だった点などの類似性がある。つまり、日本外交の基本的特徴である()アメリカとの同盟関係を基本とし、それによって安全を保障する。()したがって、自国の防衛力は低く抑える。()そうして得られた余力を経済活動にあて、通商国家として活路を求める。などといった点の多くは、西ドイツにおいても妥当する。

 このように、西側との協調に復興を求めた両国であったが、日本の軍事的・経済的協調の相手はアメリカ一国であったのに対し、西ドイツはアメリカのみならず西ヨーロッパ諸国も協調の対象となった事は両国の最大の相違点である。つまり、西ドイツは地域的パートナーを得ることができたのに対して日本はそれがなかったのである。それは、日本の外交政策が憲法9条の観点から国論の幅広い支持を得られなかった点、日本国内が占領政策の結果過度にアメリカ化し、経済発展の関係上強力な政府を求めていたといった国内事情に理由を求められる。

 吉田とアナデウアーは、国際社会に復帰するための代償を支払わねばならなかった点で共通点が見られる。日本の場合は長らく中国と国交が結べなかったことであり、西ドイツの場合は両独問題であった。そして、これらの代償はそれぞれ性質が異なるものであったがために、日本は「成り行き任せ」、西ドイツは「多角的外交」というように両国の対応は別れた。

 今後の世界状況を考えると(※執筆時<1989年>以降という意味)米ソ両国の力が相対的に低下するという意味で、冷戦の終わりが近づいており、それによって米ソという押えを失ったローカル同士の利害対立が強まることから、今後は多角的外交が必要とされるようになる。この点、日本における多角的外交は始まったばかりである。日本外交の評価は多角的外交の成否如何によって決まると言える。しかしながら、日本は島国であり大陸国家である西ドイツと比べた場合、多角的外交を差し迫って必要としない点で落とし穴がある


<シタン先生のコメント>
 比較によって日本外交の特徴を際だたせる、という本論文の目的は達成されているように思われる。ただし、途中には本論との関係で位置づけに窮する記述も目立ち、それが読者の理解を妨げる危険がある。とりわけ、地域的パートナーの有無の問題に関して、日本が地域的パートナーを持つことができなかった背景・理由が理解できなかった。


【吉田茂・戦後日本外交政策に関する高坂論文の特徴】
・日本における高度経済成長をとりわけ評価(筆者曰く「成功」)しており、経済主義の原型と言われる吉田を評価するという価値判断が前面に出ている。その中でも、吉田茂の現実主義的見方、自らの信念を貫く点をとりわけ評価する。最終的にはパーソナリティ評価に帰着する。

・このように、吉田を評価するものの「吉田ドクトリン」「吉田体制」として、日本外交における普遍的な理念としての位置づけを与えることに対しては否定的である。にも関わらず、吉田の外交路線を評価している節もあり、筆者自身に混乱の後が見られるのではなかろうか。

・吉田の分析であるはずが、随所に我々は「~すべき」などという記述が見られる。吉田を分析するという視点と、自らの価値判断が混同されているのではないか。


※まだまだ、分析の途中なので追加・変更されることがあるかも知れません。その時は、最新の記事でお知らせします。


今回のレビューは、これにて終了です。
一応「保守本流」と言った場合は、吉田の路線を指すらしいですね。

昨日、安倍氏の選挙対策本部が立ち上がったそうです。
いよいよ、総選挙モードと言うことでしょうか。
実際は、自民党の派閥の多くは安倍氏支持に回っていますから、安倍氏が総裁になるのはほぼ間違いないのでしょうが。

安倍氏の政治的考え方を見てみると、岸信介の考え方(改憲・再軍備)に近いものがあります。また、経済重視路線とは一線を置いている点を考慮すると、どうも「保守本流」ではないようです。
※ひよっこの言うことなので、あまりあてにはしないで下さいね(苦笑)
安倍氏の考え方を政治学の立場から紐解いてみるというのも面白い試みなのかなぁと思っています(自分の力量の問題は置いといて 笑)。


では、いってきますノシ


今回も読んで下さりありがとうございました☆それでは♪


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テーマ : 歴史
ジャンル : 政治・経済

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