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『現代政治学(新版)』レビュー(その11)

こんにちは。シタン先生です。

私事ではありますが、政治系の学問を学ぶ友人や先輩と、英語文献勉強会をすることになりました
他にも読書ノートを付け出した友人や、けじめをつけ院試勉強に全力で取り組み始めた友人もいます。
もちろん、院試だけでなく、ロースクール入試対策をがんばる友人、公認会計士・公務員を目指す友人、内定先が決まって英語を必死に勉強する友人、すでに働いており暑い中必死に働く友人など、私の周りには「頑張っている人」がたくさんいます♪

刺激をうけますね~。私も、負けてはいられません。

みんな頑張れ!!そして、このブログを見てくださっている方、みんな頑張れ!!


もちろん、私、頑張れ!!UCGOが君を待っている!!(苦笑)

ただ皆さん、体調にはくれぐれも気をつけて(^^;
適度なリラックスは大切です(私はリラックスしすぎな気がありますが 汗)。


さて、今回は『現代政治学(新版)』のレビューですが、いよいよ最後の第11章となりました!

一つの事をやり遂げるという事ができない、飽きっぽい性格なので、我ながらびっくりしています(笑)

ただ、私が苦手とする思想系の記述が多く、非常に難解な章なので、もしかしたら途中で力尽きているかも(マテ

では、いってみましょう。

加茂・大西・石田・伊藤著『現代政治学(新版)』有斐閣アルマ 1998年

第11章「政治学の潮流」

<本章の紹介>
 「この章では、20世紀までの政治学の特徴を簡単におさえたうえで、20世紀以後の政治学に焦点を当てて、政治学の流れを追いかけることにする。そのポイントは、現代政治学が、行動論や制度論といった実証主義的な政治学と、政治哲学といわれる領域からできあがっていることである」(本書223頁)

<語句の説明>
【伝統的政治学】
古代:「倫理学と密接な関係にあり、政治秩序のあり方が個々人の倫理や魂のあり方と不可分の関係にある」政治学
(例:プラトンやアリストテレスの国家形態の比較論)

中世:古代の考え方がスコラ哲学に継承されるも、個々人の倫理と政治秩序の問題を切り離そうとするとする発想が生まれる
(例:マキャヴェリズム)
→現代の政治学の出発点

近代
:社会契約論(「政治秩序の原点を共同体から解放された個人の同意に求める」)
(例:ホッブズ、ロック、ルソー)

:功利主義(善き政治体=「最大多数の最大幸福」を実現するもの)
→社会契約論以上に人間を世俗化するもの
※功利主義の前提としている人間…「より質の高い幸福の実現のために、その手段を合理的に選択していくことができる人間」
→現代政治学との類似性

「政治学の主要な流れは、現実に存在する政治制度を静態的に記述する学問へ徐々に転換」

<シタン先生の問題意識>
・「静態的」「動態的」の使われ方が今ひとつ分からなかった。



【科学としての政治学の成立】
[背景]
「神の死」(ニーチェ)…キリスト教(19世紀末までの政治学を暗黙のうちに支えてきた、共通の価値規範)の影響力の決定的な低下
→「ある理想的な人間像や合理的な人間像を前提に政治を記述することができなくなる」

“イーストンの政治システム論”
…政治の経験理論化(実証主義化)推し進めるため、行動科学(behavial science)を政治学に導入<行動論革命>
→「政治システムを、環境からのインプット(要求と支持)を権威主義的に配分し、アウトプット(政策)として産出していく過程とする、きわめて動態的なモデル」
※民主主義理論にも影響

ベントレー(Aruthr F.Bentley):「政治の基本単位は個人ではなく利益(interest)をベースに形成される集団…政治過程は、これらのさまざまな集団の競争妥協による公共利益の発見の過程」
   ↓
多元的民主主義⇒「社会が多数の利益集団に分割されており、ある集団が自らの利害を公共政策に反映させようとするならば、さらにイシューごとに集団との組み合わせが変化する」(ダール)
   ↓
「ポリアーキー理論」
ポリアーキー(polyarchy、多頭制):「高度に包括的で公的異議申し立てに対して開かれた体制」

<シタン先制の問題意識>
・ベントレーは何故、「集団」と考えたのかが理解できなかった。
・個人的には利益をベースに形成される集団の他に、個人も含まれるような気がするのだが…。



【科学としての政治学の旋回】
“行動論、多元主義に対する批判”
①実態的政治認識レベルの批判
・ロウィ(Theodore J.Lowi)の批判…多元主義=「利益集団リベラリズム」
・パワーエリート論
②実証主義政治学内部からの方法論批判
…「過程から構造へ」「個別アクターから制度へ」「制度が重要である」(The institution matters)
→「個人や集団とった個別アクターの行動の積み重ねによって全体を説明しようとする方法的個人主義から、制度の文脈の中で個別アクターの行動を説明しようとする制度主義への視座の転換」、国家論の復権

ステイティスト:過程から構造へという流れの中で登場した国家論者
社会還元主義:国家の性格を政策を社会に存在する種々の私的な選好によって説明しようとするもの
※「社会還元主義に対して、ステイティストは、社会に還元できない独自のアクターや政治制度の役割に注目」
→しかし、ステイティストはアーモンドら様々な方面から批判を浴びている

“ステイティストのアプローチ”
①国家アクターの自律性:国家を独自のアクターと考える
②国家制度の自立性(新制度論)
 a.「包括的な制度の歴史分析や比較分析にもとづくアプローチ」(歴史構造論的制度論)
 b.「経済学における合理的選択論アプローチを導入しつつ、合理的選択がなされる場としての制度の拘束性に着目」(合理的選択制度論)…行動論と制度論を融合したもの

※両者は、
1.アクターの選好や目標を制度に内在的なものと見るか、外在的なものと見るか
2.両者の制度イメージ
などで区別される

→アメリカだけでない多様な国家の具体的な制度の違いを強調する中で、比較政治分析のバージョンアップを目指す

<シタン先生の問題意識>
・ロウィの批判の意味するところがよく分からない。
・「制度の文脈の中で…説明する」とは何を指しているのかが不明(制度論自体が善く理解できていないせいかもしれない)。
・「制度のイメージ」とは何か。



【規範的な学としての政治学】
“政治哲学復権の背景”
①「神の死」によって価値観が多元化する中で、政治的秩序を考える場合、正当な価値の内実を探らざるをえなくなった
②国家の正統性の揺らぎ
③冷戦構造の崩壊による、価値対立などの噴出
④市民などによる新たな民主主義的運動を前に、民主主義を根本から考え直す必要性
⑤科学者の現実世界に対する責任

“ロールズ(John Rawls)の『正義論』”
狙い…正義の定式化(義務論的リベラリズム)
※功利主義(目的論的リベラリズム)には与しない
「第一原理-各人は基本的な自由の最も広い体系に対する平等な権利を持つべきであるが、このような自由な体系は他者の体系と両立しなければならない」(平等な自由の原理)
「第二原理-社会的・経済的不平等は次の二つの条件を満たしていなければ許されない。(a)機会の公正な均等という条件の下で全員に開かれている公職や地位にともなうこと。(b)社会の最も恵まれていない人の状況を改善すること」(機会の公正な均等原理と格差原理)
※第二原理よりも第一原理、第二原理の内部では機会の公正な均等原理が優先権を持つ
→福祉国家的な正義
⇔リバタリアン(自由至上主義者)

“リバタリアン、ノジック(Robert Nozick)の議論”
①原初取得
②合意に基づく所有権の移転
③暴力の不正義による財の移転の矯正
の3原理が満たされるならば、その結果いかなる不平等が発生しようともそれは正当、国家の役割は暴力、盗み、詐欺からの保護と契約の履行の矯正に限る(最小国家)

※しかし、ロールズ、ノジック共に個人主義的な政治観という点では共通している。しかし、この個人主義的な政治観はコミュニタリアン(communitarian、共同体論者)らの批判に晒される

「リベラリズムは、個人が抱く価値観は多様であり、その内実に立ち入ってその優劣を判断することはできないから、異なる価値が共存できる公的枠組みを考えようとする。他方、コミュニタリアンは、個人がもつ価値観そのものが審判されるべき共同体の文脈を重視し、共同体に埋め込まれていた共通の価値の再興をうながす」

“政治哲学の様々な潮流”
・ラディカル・デモクラシー:民主主義を原理的に再考し、それを通して政治の世界そのものを規範的に問う

・ハンナ・アレントの再評価

・承認の政治(the politics of recognition):政治とは自らのアイデンティティーの公的な承認を得る場であるとの考え方
→多文化主義(マルチカルチャリズム)

・審議的デモクラシー(deliberative democracy):民主主義を支える市民の能力に着目し、熟慮や賢慮と言った概念を組み込んだ新しい市民像、政治参加概念

・フェミニズム

・生態系中心主義政治(エコロジズム)

<シタン先生の問題意識>
・ノジックの理由付けが知りたいところである。
・「人権という観点から福祉国家を批判している点で新保守主義との議論とは異なる」という本書の記述の説明が分からなかった。
・コミュニタリアンの説明が分からない。
・ハンナ・アレントの議論が分からない。



だめでした。全く分かりません。<シタン先生の問題意識>も結局、自分が分からない点を書き留めておくだけの場になってしまいました。

これのどこが入門なんですか!有斐閣さん教えて下さい(涙)

少なくとも、本書だけでこの章を理解するのは不可能。やはり、彼らが書いた本にあたらなければ…。

分量も多く、記述が難解…やはり、かなりきつい章でした。日付が変わる頃から、レビューを書き始めたのですが、もう朝の6時…orz
いつか、やっつけてやりますよ!!


後味は悪いのですが、とりあえず本書のレビューはこれにて終了です!(`・ω・´) シャキーン
私、お疲れ様!!読んでくれたみんなもお疲れ様!!


次回からの政治系読書レビューですが…政治史・外交史関係の本で、私がとりわけ関心のあるやつだけを取り扱おうかなと思います。…要は院試で出そうなテーマって事です(マテ


今日も読んで下さってありがとうございました☆それでは♪


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