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『現代政治学(新版)』レビュー(その10)

こんばんは。シタン先生です。

この記事を書いているのは、7月24~25日にかけてなのですが、直前まで友人たちと飲んでいました。
飲み会自体は楽しく過ごせたのですが、そこで感じた事が一つ。

「…アルコールに弱いなぁ」

今回は、「生ビール一杯」で顔が真っ赤になり、
「カル酎一杯」が加わり、ちょっと頭が痛み始めました。

どれだけ、弱いんですか…orz

いずれ、社会に出て行くのに…これじゃぁ…きっと死にますね(汗)


さて、身の危険を感じたところで(?)今回のレビューは『現代政治学(新版)』第10章です。

では、サクサクといってみましょう。

加茂・大西・石田・伊藤著『現代政治学(新版)』有斐閣アルマ 1998年

第10章「グローバル・プロブレティーク」

<背景的知識>
「今日、核戦争の脅威や飢餓や環境破壊などの、人類社会の存在を危うくしかねないようなグローバル・プロブレティーク(地球的問題群)の存在が指摘されている。これは、主として社会的要因によってもたらされるのである。したがって、その解決のためには、テクノロジーを発達させるだけでは不十分で、社会や政治のありかたを変革することが必要である」(本書203p)

<語句の説明>
【「人類社会」という実感】
[背景]
①グローバリゼーションの進行
②人権の意識の普及
③核問題、環境問題を経て、「人類は『運命共同体』」という意識が強まる

【主なグローバル・プロブレティーク】
①核兵器
②戦争・民族紛争・内戦・テロ
③世界経済の停滞あるいは不安定
④発展途上地域における、大量の飢餓・貧困
⑤人権抑圧
⑥環境破壊



【核兵器の道のり】
「マンハッタン計画」:第2次世界大戦中、アメリカが大量の科学者・技術者を動員して完成させた原爆研究・開発の巨大プロジェクト。物理学者のオッペンハイマー(J.Robert Oppenheimer.「原爆の父」)が責任者。
1945年 7月16日 ニューメキシコ州アラモゴードで史上初の核実験
8月 6日 広島に原爆投下
8月 9日 長崎に原爆投下
→人類の手で全人類・全文明を滅ぼすことが可能になる(「核時代」の到来)

1949年以降   米ソ間の激しい軍拡競争、核兵器の増加、拡散

「過剰殺戮能力」:両国とも相互に相手国を数十回を全滅させるにたる能力   

1950年代前半  米ソ、水爆を開発
後半  米ソ、ICBM(大陸間弾道ミサイル)を開発

ICBM(大陸間弾道ミサイル):自国領土内から発射して直接に相手国内の目標を攻撃できるミサイル

1962年     「キューバ・ミサイル危機」

【核抑止とその破綻~それ以降の核戦略】
「核抑止」(nuclear deterrnce):「相手国がこちらを先制攻撃したならば、必ずこちらから相手国に対し核兵器を用いた報復攻撃を行うという姿勢を示すことによって、相手国がこちらを攻撃することを思いとどまらせるのをねらうというくふう」

MAD「相互確証破壊」:「一方の国が核先制攻撃を行えば必ずもう一方の国も核報復攻撃を行うので、結局、双方の国とも全滅してしまうと双方が確信していること」

“核抑止の矛盾・限界”
①核攻撃を抑止するために核軍備をすすめるのは、結局核先制攻撃と同義であること
②攻撃能力と防御能力、どちらのバランスが崩れても核抑止が成り立たなくなること

∵攻撃能力が高すぎれば、報復攻撃を受けることはない。一方防御能力が高すぎても、報復攻撃を恐れる必要が無くなる。
という点で、1970年代末には軍事技術の発達によって、この戦略は破綻してしまった。

“核戦争を実際に戦うために”
 これに対応した米ソは「核戦争を戦う戦略」(War-Fighting Strategy)をとりはじめる。その内実は、互いの国土(「聖域」)ではなく、日本やヨーロッパを「戦域」として限定核戦争で決着を付けるというものだった。この戦略のもとでINF(中距離核戦力)が配備される。しかし、これに対しては「戦域」とされたヨーロッパだけでなく、「核の冬」(nuclear winter)を懸念した世界世論も反対の姿勢を見せた。

INF(中距離核戦力):射程がそれほど長くなく、米ソ本土までは届かないような中距離核ミサイルが典型
「核の冬」:核戦争にともなう大火災で発生する煤が太陽光線をさえぎるので、地表温度が下がる現象


【核軍縮と現在】
 1985年、ゴルバチョフはアメリカに核軍縮を求め、その結果、1987年にINF全廃条約が米ソ間で調印された。この条約はそれまで軍備管理(arms control)の一環でしかなかったSALT-Ⅰ(第一次戦略兵器制限協定)よりも前進した軍縮(disarmament)であったと言える。その背景としては、ゴルバチョフが核政策において「共通の安全」(common security)つまり、「共存か、共滅か」という原理を採用したことが大きい。以降、多くの核兵器が廃棄され、1995年にはNPT(核不拡散条約)の効力無期限化、96年にはCTBT(包括的核実験禁止条約)が採択されるまでに至った。しかしながら、ブッシュ政権になり、再び「共通の安全」から「国家の安全」へと回帰する傾向(MD(ミサイル防衛計画))が見られる。

NPT(核不拡散条約):核保有国の数を増やさないことを目的とし、1970年に発動した

<シタン先生の問題意識>
 米ソの考え方がINFに変わったとありますが、両国ともそのような流れになるというのは、個人的にはできすぎた話だと思います。どう考えても相手国を攻撃た方が有利な気がするので。
※どこかに「レトリックの冷戦」という考え方が潜んでいるような気がします(詳しくは、7月16日の記事「レトリックの冷戦?」を参考にして下さい)。
 「共通の安全」から「国家の安全」への変化をもたらした者は何かが気になります。これは、ひいてはアメリカの「先制攻撃論」にも繋がるような気がするんです(思いつきなので実際どうかは全く分かりません)。



【飢餓と食糧問題】
 核兵器と並んで、飢餓も地球的な問題の一つである。しかし、飢餓人口は、だいたいアジア、アフリカ、ラテンアメリカという発展途上地域に集中している点が特徴であろう。一般的に飢餓の原因としてあげられるのは異常気象であるが、それでも慢性的に飢餓が発生するこの状況を説明したとは言い切れない。そこで持ち出される説明が、マルサス(Thomas R.Malths)の『人口論』、つまり、生産される食糧の量に比べて人口が増えすぎるのが飢饉の原因というのである。しかし、データ的に見た場合、食糧は余っている計算になる。したがって、本来余っているはずの食糧が、ある地域の人々には行き渡っていない(食糧分配の問題)ということになる。

原因としてあげられるのが、
①先進国と発展途上国間の経済格差(南北問題)
→プランテーション農業による商品作物の生産、アグリビジネス(農業関連企業)の進出、食糧援助※1
②途上国内の不平等
→地域格差、民族問題、男女格差、老人差別、土地問題※2
といった問題である。

 その対策としては、人口抑制策や食糧増産計画などが提案される。人口抑制策は具体的に避妊推奨といった家族計画などの試みであるが、子供の死亡率が高い、将来への備え、労働力といった問題からなかなか成功していないのが実情である。また、食糧増産計画についても高価な化学肥料が必要だったり(「緑の革命」(Green Revolution))とむしろ貧富の格差が広がった結果になってしまった。以上から分かるように、飢餓に対しては、対症療法ではなく、土地改革や先進国の資金援助、アグリビジネスの抑制などといった根本的方策が必要になろう。

<シタン先生の問題意識>
 本章では、食糧問題の解決法として、無条件に「人口抑制策」を用いているような気がしてならない。量としては食糧は余っているのだから、本来人口は関係ないのではないか。



【地球環境破壊と持続可能な開発】
“地球環境破壊の種類”
・地球温暖化
・オゾン層の破壊
・酸性雨
・森林(とくに熱帯林)の破壊
・海洋汚染
・砂漠化
・有害廃棄物の国境を越えた移動
・野生生物の種の減少

 従来の国際政治のあり方では、この問題に対応するのは難しい。なぜならば、個別の国家毎で対応できる問題ではなく、南北間の格差の是正が必要だからである。
 今後この問題を前にとりうる現実的な道は「持続可能な開発」だ。しかし、その実現過程でいくつかの分類が可能である。

①リベラル・モデル
→市場メカニズムを利用する方法(例:温室効果ガス削減の対策として、排気量枠を設定し、排出権を国家間で自由に売買する※3)。
②テクノクラート・モデル
→国際組織の専門家に権限を持たせる方法(例:オゾン層対策におけるUNEP(国連環境計画)のイニシアティブ)
③草の根モデル
→地域住民による小規模開発の積み重ね(例:NGO)

<シタン先生の問題意識>
どの方法も実行されるべきですが、私はその中でもテクノクラート・モデルを実行すること重要だと思います。京都議定書からのアメリカの離脱など、とりわけ先進国同士の連帯という面ではまだ問題があります。それゆえ、国際組織に権力をもたせることで半強制的にでも先進国の足並みをそろえることが必要だと思うのです。もちろん、その状態にするまでが難しいのですが…。

※1 長期的視点に立った場合、食糧援助によってその国の食糧自給率が低下する危険がある。
※2 小作農の場合十分な所得を得ることが出来ない。昨今の機械化により農民が職を求めて都市に移住し人口爆発を引き起こす。
※3 京都議定書など。途上国にとっては環境対策などの資金に出来る。



飲み会の最後、友人たちから「院試がんばれよ」って応援されました(*´ー`)
友人ってありがたいですね♪
お互い、頑張りましょう!!もちろん、適度に休憩しつつ(笑)



今日も読んで下さってありがとうございました☆それでは♪


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