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『現代政治学(新版)』レビュー(その8)

こんばんは。シタン先生です。
今回の記事は普段より早めのアップになります。
※普段は早朝、「oha4!!」を見ながら記事を書いています(笑)

先日、中学生時代から(実は幼稚園の頃から)の親友にメールでこのブログの事を紹介しました。
彼は、私のオタクな情報の収入源でもあります(笑)

「ネタがとにかくマニアックだ。たまげたなぁ」

との返信。てっきり「この前のガンダムの記事」が原因だと思って確認してみたら…、

他のも十分にマニアックだそうです

どれどれ?(自分のブログを確認中)

…。

どうみても、マニアックなブログです。

本当にありがとうございました。


今日も『現代政治学(新版)』をレビューしようと思います。今回は第8章です。

では、いってみましょう。


加茂・大西・石田・伊藤著『現代政治学(新版)』有斐閣アルマ 1998年

第8章「集権と分権」

<背景的知識>
 昨今の政治世界の多様化によって、従前の主権国家(中央集権国家)では対応できない問題が増えている。一方で、NGOや国際機関、自治体などの新たな担い手が現われ活躍している。

<語句などの説明>
【中央集権国家】
①政治的集権(19世紀までのイギリス、アメリカなど):「法の支配」を背景にした立法権の国(議会)への集中
→国の法に反しない限り、地方自治も可能
※地方自治:「民主政治の学校」(トクヴィル)

②行政的集権(ヨーロッパ大陸諸国、日本):君主や官僚の力が強く、中央の官僚が地方の運営にも関与することで政治の安定基盤をつくる(団体自治)
→福祉国家が進行し、中央政府の仕事が多くなるに伴いこの傾向が強まる

 つまり、民主主義の進行と共に行政的集権が増えていったと言えるが、問題点も見られる
1.グローバル化に伴う国家主権の揺らぎ
2.国家行政、官僚制の権限・規模・コスト増加による民主主義の弱体化(例:縦割り行政などによって、地方における自立性が弱くなる)
3.(社会の成熟化)個人のニーズの多様化による、全国一律行政の揺らぎ

 そのため、中央から地方や民間への分権化の傾向が見られるようになった
 日本→1999年 「地方分権一括法」

<シタン先生の問題意識>
 福祉国家、民主主義が進行すると行政的集権状態が生まれる事はよく知られていますが、それはつまるところ、実質的な平等の追求のために行政府に課される仕事が多くなり、その結果として行政府が肥大化、行政的集権状態が生まれたと言うことでしょうか。



 そのような状況を背景として、次第に連邦制・連邦主義に対する注目が集まる
単一国家制(日本など多くの国):地方は国の法律に基づいて、与えられた権限の範囲内で主権の行使に参加

連邦制(アメリカ、カナダ、ドイツなど):連邦=国はこれを構成する単位国家や州の連合体
[特徴]
「憲法上連邦が行使することが明記されていない権限は連邦構成団体に留保され、連邦の立法にも構成団体の地域的な意見が代表される仕組み」
「単一国家制とは逆に、連邦構成団体がその権限の一部を委任することによって連邦国家を作る」

連邦主義(federalism):「連邦制を分権社会により適合したシステムとして評価し、連邦制という制度の形式をとらないまでも連邦制的な原理を取り入れようとする考え方」「民族・言語・宗教・文化などの多様性を認め、国の中のサブ・グループのアイデンティティーや自治を保障し、国政に代表・反映させようとする思想や仕組み」

マーストリヒト条約(欧州連合条約):1993年11月に発効。ヨーロッパ連合(EU)がスタート
→「ヨーロッパ諸国が超国家的な新しい連邦主義システムに向かって踏み出した第一歩」
※「同時にこの条約は、ヨーロッパ共通の政治・行政原理として『補完性』(subsidiality)という原則を提示」=地域-国家-国家連合という積み上げ型で公共機能の配分を行う。主権を超国家および地域のレベルに分散・移譲」

<シタン先生の問題意識>
 連邦制や連邦主義にも、当然制度的欠点はあるはずです。ですが、今回はそれについての言及は見あたりませんでした。特徴から推測し、また私のゼミの専攻から推測するならば…、
1.州同士の利害の対立
2.やはり国というものはある以上、州と国との対立
3.地域差の拡大
と言ったところでしょうか。私が見落としているだけで、もっと沢山の制度的欠点があるかも知れません。「画一的な体制(トップダウン方式)による行政の膠着」か「対立が州同士、州と国で起こるので行政が膠着」、私はどちらもあり得ることだと思います。ただ、実際どうかはいまいち分からないので、アメリカやドイツなどの例を知りたいですね。
 最近、日本国内でも道州制論議がなされていますが、もし仮に道州制が採用されたらどうなるのかとは思います。恥ずかしながら、まだ道州制論議というものがあることを知っているに過ぎないので、これから勉強したい課題の一つですね。



国際統合(international integration.地域統合、regional integrationとも呼ばれる):複数の独立国家が、平和的手段・自由意思で超国家的な統一体を形成すること。その結果、加盟国内の社会に直接に権力を及ぼす権限を持つ超国家組織が生まれる(例:EU)

【ヨーロッパ統合】
1952年 ECSC(ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体)<フランス、西ドイツ、イタリア、ベネルクス三国>
1958年 EEC(ヨーロッパ経済共同体)、EURATOM(ヨーロッパ原子力共同体)
1967年 上記の三共同体が合わさりEC(ヨーロッパ共同体)が成立
1993年 EU(ヨーロッパ連合)
1995年 15カ国が加盟
2002年 単一通貨ユーロ流通
※一方で地方分権の動きが、ヨーロッパ統合で加速
→EU諸国においては国家解体の可能性すらある

<シタン先生の問題意識>
 本書にも記述されていますが、フランスのドゴール、イギリスのサッチャーなどはヨーロッパ統合を阻止しようとしました。地域統合がもたらすデメリットについても知る必要があると思います。
※ドゴールはフランス独自の「国益」を確保することが理由でした。それでは、サッチャーは何でヨーロッパ統合を阻止しようとしたのでしょうか。新自由主義と関連しているのでしょうか。



さて、今回も現代に関わるテーマだったと思います。日本の国政レベルで考えた時は、道州制議論であり、また「東アジア共同体論」でしょうか。ただし、後者の方は、「EUでできたのだから東アジアでも可能だ」という意見もあるかもしれませんが、やはりまだまだ様々な問題点や切り口があるのでしょうね。いずれはやっつけたい相手ですが…できるかなぁ(こうして、やっつけたい相手だけは日々増えていくのです 汗)


今日も読んで下さってありがとうございました☆それでは♪


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こんばんわ~

まず「国家破壊~」のコメントについて、丁寧な対応ありがとうございます。
これは僕のブログでも書きましたが、シタン先生の一番やりやすい形でやってください。
どういう形でもレスを頂けるなら嬉しいですからw

国家と権力の形態というのは非常に現代的な課題ですね。
個人的には、社会契約論まで立ち返って国家論を学びなおしてみたいなぁと思っています。
連邦制や連邦主義の多様性の内包という方向への注目はありつつ、現在主流の集権国家というのは反対に単一の民族や言語、時には宗教を志向してますからね。
記事を読んで、近代国民国家の論理と変遷を捉え直すことの必要性を感じました。

それでは、お疲れ様です。

秋さん、お疲れ様です☆

>まず「国家破壊~」のコメントについて、丁寧な対応ありがとうございます。
>これは僕のブログでも書きましたが、シタン先生の一番やりやすい形でやってください。
>どういう形でもレスを頂けるなら嬉しいですからw

ありがとうございます。コメントに対するレスという形ではありますが、議論を皆さんと共有したいなと考えていました。ですが、記事とする以上は、コメントをして下さった秋さんに聞いてみようかなと。


>連邦制や連邦主義の多様性の内包という方向への注目はありつつ、現在主流の集権国家というのは反対に単一の民族や言語、時には宗教を志向してますからね。
>記事を読んで、近代国民国家の論理と変遷を捉え直すことの必要性を感じました。

そうですね。主権国家と一口に言ってもその内実は様々です。とりわけ、中東は秋さんが指摘されるような傾向があると思います。欧米中心史観にとらわれず、いろいろな角度から検討してみる課題だと思います。

ではでは、コメントありがとうございましたノシ
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