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経済関係の本(2冊)レビュー(その2)

こんにちは、シタン先生です。


クライスラーが破産法を申請しましたね。また一方では、豚インフルエンザがフェーズ5にまで拡大しています。

風雲急を告げるとはこんな状況のことを言うのでしょうか…。

ただ、シタン先生はNEETに限りなく近い大学院生にすぎないので、日々自分ができることをやろうと思います。


さて、今回もシタン先生が最近読んだ本を簡単にご紹介しようと思います。

今回も経済関係です。

現在目の前で起こっていること、そして変わりつつある世界を正確に把握するのが今求められていることなのではないかと思うので。

では、いってみましょう。


原田武夫『計画破産国家 アメリカの罠――そして世界の救世主となる日本――』講談社、2009年。
元外交官による、インテリジェンス(正確に言うならば公開情報からのOSINT)の観点から現在の経済情勢を解説した著作。そのポイントは、題名にあるが如く、現在の経済情勢下におけるアメリカの行動は「国家破産」に向けて予め計画されており、その後は北米に共通通貨が誕生する。そしてそんな中、2010年ごろに日本に金融バブルが訪れるという点にある。
アメリカが自らの国益のために、計画的に国家破産を引き起こす。著者はそのテーゼをシンクタンクなどから発行される文書を基に導き出そうとする。個人的には、なかなかイメージしにくいという印象であり、論証の点にも疑問がある。これは、読み手にもよるだろうが、筆者の問題意識に引っ張られすぎているような気もしないではない。
ただし、目下の経済状況の中でただアメリカが没落していくという考え方(シタン先生もそうかなと考えていた)が、一方で偏っていることもまた事実である。アメリカもこの状況を打開し、あるいは利用する形で国益を達成しようと知恵を巡らせること自体はきわめて合理的である。もちろん、この論を延長させていきつく先は所謂「陰謀論」なのだけれど。それでもなお、筆者の視点には学ばされた。

評:3.5(インテリジェンス関係に興味がある人はお勧めできると思います)




浜矩子『グローバル恐慌――金融暴走時代の果てに――』岩波新書、2009年。
サブプライム問題そしてリーマンショックに端を発する「グローバル恐慌」の発生過程、歴史的特性、その後の展開と提言など総合的に描かれた一冊。比喩が非常にうまく、わかりやすい点で入門には最適。
ただ、個人的には昨今の「グローバル恐慌」はモノとカネが乖離しているというのは確かにそうなのだが、それはそれ以前の恐慌にも当てはまるもので、「グローバル恐慌」の特性とのみは言えないのではないだろうかと感じる。また、金本位制のもとでは資金供給が十分になされない点で恐慌がおこりやすかったと議論を展開するが、本当に金本位制のもとでも紙幣を増発する試みは行われなかったのだろうか?第一次世界大戦後のドイツのインフレとその後のデフレはどう解釈されるべきなのか?そもそも、当時のドイツは金本位制ではなかったのか?金本位制=資金供給が十分でないという固定した考え方についてはやや違和感を覚える。

評:4.5(これは読んでおくべき一冊)




今回初めての4.5が出たかもしれません。4以上はあまり出さないようにしている(反対に3以下も出さないようにしている。喧嘩になるから 笑)のでこれは本当にお勧めしたいという意味です。個人的には、岩波の最近の編集方針に違和感を感じていたのですが、わかりやすいのもそれは一つの美徳ではあるのだと再認識。

今回も読んでくださりありがとうございました。


ではではノシ

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