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『現代政治学(新版)』レビュー②

こんばんは。シタン先生です。

今日は、「ドイツ×イタリア」戦がありますね。先生、もちろん見ますよ(笑)ですが、今日の試合レビューはしない予定です。期待されていた方、すみません。ただし、試合予想をするならば・・・、

ドイツ 0 ー 0 イタリア
(PKでドイツの勝利)


と、予想します。アルゼンチン戦を曲がりなりにも勝ち上がったので、ドイツの力を認めざるを得ないかなと。ただし、イタリアも頑張るでしょうから、ドローでPK戦。そうなった場合、ホームであるドイツに若干有利かなと。ただし、イタリアはネスタが出るか出ないかで変わる気がします。

と、W杯関連の話題はこれくらいにして、そろそろ読書レビューに入ります。

今日は、昨日に引き続き『現代政治学(新版)』第2章です。
形式としては、昨日のようなレビューになる思います。

では、いってみましょう!!

加茂・大西・石田・伊藤著『現代政治学(新版)』有斐閣アルマ 1998年

第2章「政治体制と変動」
<本章の説明・コメント>
 本章では、大まかな政治体制の説明。そして、それがどのように変わってきたかが、自由主義、民主主義を中心に説明されている。
 やはり、ここでは自由主義と民主主義を分けて分類する必要性を学べたことが大きかった。ちょっとした、玄人気分になれました(笑)しかし、次第に語句の多さに戸惑い始める(早)今後やっつける言葉としては、「遠心(化傾向)」あとは、「全体主義」&「権威主義」。私の研究テーマである○○ファシズム論にも関連するところでもあり、○○ファシズム論と教科書における概念の違いは非常に興味深い。

【語句説明】
政治体制:「政治社会において安定した政治秩序が存在するとき、それを支える公式・非公式のルールないしは制度の総体」
→「政治体制の観点から政治社会を見ると言うことは、安定した政治秩序の下にあっても、支配する者と支配される者の間に、また利益を多く受ける者とそうでない者との間に、対立が厳然と存在することを意味する」
→「したがって政治秩序には究極的には物理的強制力によって支えられている」


正統性原理:「政治体制を支える基本的理念」(例:自由民主主義)
※「ひとたび正統性原理がゆらぐと、個々の政策の開演や制度の変更による修正がきかないために政治体制は危機に陥り、ひいては政治体制の変動という事態を迎えることになる」
<シタン先生の一言>
簡単にいうならば、国民や政治エリートが、政治を行うに当たって「この考え方(理念)なら多少の不満はあってもついていける」と思わせるような理念と言うことでしょうか。


政治変動
(体制内の変動):例えば、政権交代、政党性の変容
(政治体制の変動):例えば、東欧・ソ連の崩壊、ロシア・中国の革命、ワイマール民主主義体制の転覆、1970年代に各地で起こった「民主化」


自由主義:個人の自由・自律を尊重し、そのため権力からの自由と、権力の集中の否定をうたった政治理念。その為、多数者意思には懐疑的である。具体的には立憲主義(法の支配)、権力分立、自由権という形で我々の前に現われる。支持層は中・上流階級である。

民主主義:民衆の自己統治を尊重し、そのため権力への自由と、権力の集中の肯定をうたった政治理念。その為、多数者意思にも肯定的である。具体的には参政権、社会権という形で我々の前に現われる。支持層は下流階級である。昔は否定的な評価であった。

自由民主主義:「本来は異質な二つの原理を両立させ、統合させたもの」。そのため、自由主義、民主主義双方に修正が加えられている。
民主主義→「直接主主義だけでなく間接民主主義、すなわち代議制をも含む」
自由主義→「権力からの自由」のみならず「権力による自由」という考え方の登場。
※それゆえ、「自由民主主義体制は、民衆の平等化を目標とする福祉国家としての性格をもつようになっていった」

 しかしながら、現在自由民主主義の中の、「自由主義と民主主義との間で矛盾が激しくなってきている」。
[例]
①参加型民主主義の台頭:国民・住民投票←民主主義強化の流れ
②新自由主義の台頭:規制緩和・民営化←自由主義強化の流れ
<シタン先生の問題意識>
さて、テキストには書いていないのですが、現在の日本でも、地方自治の強化と規制緩和・民営化をはじめとする行政改革が同時に進められています。テキストの見解に従うと、民主主義と自由主義が同時並行的に強化されていると言えます。確かに、矛盾する動きですね。その結果はどうなるのでしょう?確か、後の章で福祉国家や選挙制度についても扱われているので、そのに到達した時に日本の未来についてもコメントできたらなと思います(偉そうだな、オイ 笑)。

「自由民主主義体制の分類方法として一般的なのは、公式の政治制度つまり統治機構、行政機構に着目するものである」
“自由民主主義体制の制度的特徴”
①立憲主義(法の支配)および②権力分立・・・自由主義の原理
③参加・・・民主主義の原理

「なかでも権力分立は、そのあり方によって政治機構の携帯が決まるという点で重要である」
議院内閣制:内閣の形成と存立が議会の意思に依存している
大統領制:厳格な権力分立をとり、立法府、行政府、司法府の相互の独立性が強い制度
<シタン先生の問題意識>
少しだけ、私の素性を明かしましょう(注.そんな大げさなものではありません 笑)。私は、テキストにいうところの「公式の政治制度」を重点的に研究しているんです。とりわけ、「ファシズム(*)」の政治体制というものの特徴を、○○○○○という研究者のファシズム論を起点に考察しています。それを、研究する中で・・・簡単な言葉で言えば「良くない政治体制、誤った政治体制」とは何かを考えています。ひいては、今の日本、そして世界を斬っていきたいなと思っているんです。

“G.アーモンドの政治体制分類”
・前産業型体制
・全体主義型体制
・民主主義体制(英米型、大陸ヨーロッパ型)
※英米型は「同質的な世俗的政治下位文化」を持つのに対し、大陸ヨーロッパ型は「断片化された政治下位文化」を持つ事が特色とされる。具体的には英米型の方が、民族・宗教・言語といった要素が、イデオロギーや世界観の対立に結びつきにくいのに対し、大陸ヨーロッパ型は「人々は同一の下位文化の下にある同系統の諸団体に所属する傾向があるため、相互の対立が増幅されがちになるのである」。大陸ヨーロッパ型という未熟な民主主義体制がナチズムの台頭を許したとする。

“A.レイプハルトの政治体制分類”
アーモンドは大陸ヨーロッパ型を否定的に捉えているが、レイプハルトは、下位文化の指導者が協調的な姿勢をとれば安定的な民主主義が生まれると考える(多極共存型民主主義)。
※「レイプハルトは多極共存型民主主義の概念を発展させ、政治社会における多様な諸勢力の間の合意を重視する合意民主主義ととらえ直し、これを政治社会の多数派の意思の実現に重きを置く多数決民主主義と対比するようになった」


全体主義:第2次世界大戦後において、「西側の自由民主主義体制と区別される非民主主義的な現代の政治体制」(例:ナチズム、スターリン主義、イタリアファシズム)。ただし、ナチズムとファシズム、スターリン主義との間には相違点も数多く見られる。

権威主義:「民主主義には当然含まれないが全体主義体制に分類することも出来ない体制」
[特徴]
①限定された多元主義・・・「国家によって許可された複数の個人や団体が、限られた範囲で政治参加を認められている」
②メンタリティー・・・「保守的で、伝統に結びつく感情的な思考、心情の様式」によって体制が支えられている。
③低度の政治動員・・・限られた政治動員と民衆の非政治化・無関心に依存
※東南アジアにおける開発独裁で使われた概念
<シタン先生の問題意識>
全体主義および権威主義について。私の研究対象である、○○ファシズム論とは少し違った理解なんです。院試対策としてはしばらくこちらを使おうかなと思います。

「民主化の第三の波」:70年代に世界各地で起こった民主化の流れ
“民主化の要因”
①経済的要因・・・経済発展による都市中間層の増加
②外部的要因
・民主化を促すという、米ソ超大国の姿勢
・コミュニケーション手段の急速な発展
・正統性の要因:権威主義諸国においても建前上民主化をうたわざるを得なかった

“自由民主主義体制への移行”
権威主義→自由化された権威主義(=柔軟な<ハト派的>独裁制)→限定された民主主義(=強硬な<タカ派的>民主制)
と移行し、それが確定化、つまり根付くか根付かないかの問題に行き着く。スーダンやナイジェリアなど逆流現象が見られるところもある。
“民主制確定化の際の問題”
①経済問題・・・「急激な市場化がもたらす経済困難に人々が耐えることができるか」
②民族主義
③民主化に対する過度な期待
<シタン先生の問題意識>
現実にこのような段階的な移行があるか、という点は気になります。


国際体系:国際社会のメンバーが、共通のルール拘束され、それに基づき示す行動パターン
①「バランス・オブ・パワー」システム:ほぼ同等のパワーを有する国家が5カ国以上集まる時に成立するシステム。同盟などでそれぞれのパワーバランスを保とうとし、それによって国家の存続を図る。
②ゆるやかな2極システム:おおまかに2つの勢力に別れるが、どちらにも属さない国家(非同盟諸国)も存在
③極端な2極システム:非同盟諸国が存在しない状態
④普遍的システム
⑤ヒエラルヒー・システム:1国家だけにパワーが集中して成立する、一種の「世界帝国」状態
⑥核拡散システム

インターナショナル・レジーム:国際体制論・・・アメリカのヘゲモニー喪失に伴い登場

グローバル・ガヴァナンス:諸国家に加え、多様な国会外の組織をも含む、地球的な規模での民主的な統治体制。
“グローバル・ガバナンスの背景”
①国家の統治能力への疑問・失望
②市民運動、地方自治の盛り上がり、大きな民主的改革
<シタン先生の問題意識>
本書では、至る所でアメリカのヘゲモニー喪失という言葉が見られます。さて、本当にそうでしょうか?個人的には未だに大きな力を有しているように思えます。⑤のヒエラルヒー・システムが今の国際体系に当てはまる気がするのですが・・・。


はい、今日はこんな感じです。やっぱり、時間がかかりましたね(疲)でもなぁ、もう一時だから・・・起きてなきゃしょうがないですね・・・(苦笑)みなさんもお疲れ様でした(*´ー`)


疑問点、論点、コメントなど思ったことがあれば、遠慮無く書き込んじゃって下さい♪


今日も読んで下さってありがとうございました☆それでは♪


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やはり・・・

シタン先生は飲み込みが速いですね。
私も忌憚なく議論に参加させていただきます。

<シタン先生の問題意識>
本書では、至る所でアメリカのヘゲモニー喪失という言葉が見られます。さて、本当にそうでしょうか?個人的には未だに大きな力を有しているように思えます。⑤のヒエラルヒー・システムが今の国際体系に当てはまる気がするのですが・・・。


まさしくその議論は藤原帰一『デモクラシーの帝国』でしょう。私も、基本的にアメリカの圧倒的な力を認めます。
イラク、北朝鮮等々を「悪」の国として議論を組み立てるのがアメリカはとてつもなくうまいですね。今、まさに国際秩序の変化の時代のではないでしょうか。

ささいな疑問を二つ。あまり悩まないで下さいね。お互いに、今は知識を溜め込む時期です。

その一。
国民や政治エリートが、政治を行うに当たって「この考え方(理念)なら多少の不満はあってもついていける」と思わせるような理念と言うことでしょうか。

政治体制において、正統性原理が被支配層に機能するということはあまり議論の余地はないように思えますが、政治エリートを含めるのは独特な議論ではないでしょうか。どのような事例をもって論証されるのでしょうか。

その二。
「良くない政治体制、誤った政治体制」とは何か

「良い、悪い」の基準は何ですか。

はらださん。お疲れ様です☆

恐らく、ツッコミが来るとは思っていました(笑)上手く答えられているかは分かりませんが、とりあえず、私なりの答えを提示すると・・・、

その一。
国民や政治エリートが、政治を行うに当たって「この考え方(理念)なら多少の不満はあってもついていける」と思わせるような理念と言うことでしょうか。
>国民と政治エリートは、それぞれに志向するする政治形態が異なります。国民は、自らもより政治に参加したいと考え、政治エリートは無智な大衆に左右されることなく政治を行おうとします。しかし、国民の都合を貫いても国家は上手く回りませんし、逆もまたしかりです。結局の所、両者が、多少の不満があったとしてもそれぞれ我慢し、妥協した政治体制が「自由民主主義体制」なように思えてならないのです。多分に単純化してますし・・・まぁ、私の妄想です(苦笑)

上記の記述を受けての説明としては不適格だった気がします。誤解を招く表記でした。

そこで、私のもう一つの考えを提示すると・・・「治者と被治者の自同性」・・・やっぱり、厳しいですね(汗)


その二。
「良くない政治体制、誤った政治体制」とは何か
これは、私の価値規範の問題です。やはり、私は「個人の自由の侵害」などを正当化するファシズムという政治体制に対しては、やはり問題を感じるのです。ここでは、突っ込まれることを承知で私の価値基準を端的に示そうとしました。
※ただし、これを研究の際の問題意識として当てはめて良いのかは、大いに議論の余地があるのは分かっています。

これで答えになっているかは分かりませんが・・・もし、なにか疑問点があったら遠慮無くコメントして下さい。

コメントありがとうございましたノシ

どもー、お疲れ様です。
思った点を二つほど、書かせてもらいますね(^^

1 日本における民主主義と自由主義の同時並列的強化という点

僕はこの見方はあれ?と思いました。
現在日本で進んでいる地方自治の流れは民主主義強化の方向ではなく、新自由主義強化の方向と合致するもののように思うのです。最近の地方への色々な機能の移譲は「小さな政府」路線に沿ったものじゃないでしょうか?国の財政的責任を後退させつつ、影響力は強めようとする。そういうもののように思えます。
同時に、最近の岩国での住民投票とそれに対して国がとった態度は、住民の直接的な意思に基づく地方の決定を国が権力的に握りつぶすという構図ですよね。こういうことを見ても、日本の民主主義はむしろ弱められようとしているんじゃないかと思うんです。
とくに僕は、権力の所在の問題として民主主義を考えてしまうのでなおさらですね。
まあ、岩国の問題は安全保障への考え方という別の大論点があるので、簡単ではないですが。

2 アメリカのヘゲモニーという問題

上ではらださんも指摘されててますが、アメリカのヘゲモニーが健在であることは疑うまでもないと、僕も思います。しかし、現状がヒエラルヒー・システムのようなものであるとは思えません。
アメリカはそれを志向しつつ、世界全体で見ると上手くはいってないのが現状じゃないかな、と。
これはアメリカと世界情勢の見方として、帝国論と帝国主義論にかかわる議論がないと不十分だと思いますが、とりあえずそれには触れずに・・・。(さらに長くなるので^^;)
基本的に、冷戦後の先進資本主義諸国による世界の政治的/経済的支配において、歴史的にアメリカがヘゲモニーを握ってきたことは確かでしょう。しかし、最近ではEUの動きがあり、南アメリカの脱「アメリカの裏庭」化ともいうべき事態があり、アジアでも共同体論が盛んになってきている。
こういう動きが今後どうなっていくのかを予見することはできませんが、その中で少なくとも今アメリカのヘゲモニーは確実に縮小していっているのではないかと思うんです。
また、だからこそアメリカは、無謀なまでの軍事/戦争戦略と日米同盟に固執してるんじゃないかと思うわけですが、どうでしょう?

うーん・・・まとまりませんが以上です。
それではまた~ノシ

秋さん、お疲れ様です☆

鋭い見方が提示されましたね~。気を引き締めて、自分の考えを示していこうと思います。

1 日本における民主主義と自由主義の同時並列的強化という点
>現在日本で進んでいる地方自治の流れは民主主義強化の方向ではなく、新自由主義強化の方向と合致するもののように思うのです。
その指摘は確かにその通りだと思います。日本の場合はまず、財政難があってそこから「地方にできることは地方で」という考え方が生まれたように思います。当然、口を出したいという想いはあるでしょう。

>最近の岩国での住民投票とそれに対して国がとった態度は、住民の直接的な意思に基づく地方の決定を国が権力的に握りつぶすという構図ですよね。こういうことを見ても、日本の民主主義はむしろ弱められようとしているんじゃないかと思うんです。
 構図的には、この指摘にも同意します。岩国の決定も国が握りつぶしたことは事実です。結果的に住民の意思は無下にされたと言っても過言ではありません。ただし私は、あくまでも制度面の分析という意味でこの指摘を行いました。形式面として住民が意思決定に参加するようになったのは紛れもない事実です。誤解を招く表記をしてしまい申し訳ないです・・・m(_ _)m


2 アメリカのヘゲモニーという問題
>最近ではEUの動きがあり、南アメリカの脱「アメリカの裏庭」化ともいうべき事態があり、アジアでも共同体論が盛んになってきている。こういう動きが今後どうなっていくのかを予見することはできませんが、その中で少なくとも今アメリカのヘゲモニーは確実に縮小していっているのではないかと思うんです。
 今の国際状況を考えると現状は未だヒエラルヒー・システムかなとも思いました。EUもまだまだ本格始動というわけではないからです。まだまだ頓挫する危険性が大いにあります。見方によっては、悲観的な見方と言えるかも知れません。もちろん秋さんの指摘も、的を得ていると思います。これは、周辺国の動きの説明を完全に見落としていた私の落ち度であることは明らかです。ご指摘ありがとうございます。

>また、だからこそアメリカは、無謀なまでの軍事/戦争戦略と日米同盟に固執してるんじゃないかと思うわけですが、どうでしょう?
 仰りたいニュアンスとしては理解できるのですが、ちょっと具体例が想像できません。お時間がある時で構いませんので、よかったら教えて下さいm(_ _)m


ではでは、コメントありがとうございましたノシ

んー、深い議論ですね。

シタン先生、お疲れ様です。

シタン先生の問題関心は深いと思いますが、自分の価値観は譲れないのでいいと思います。

ヴェバーも、自分の議論の一面性を十人分に意識して議論することを主張します。だから、ファシズムに嫌悪感を持ちながら議論を展開されるのはそれでいいと思います。

ただ、学問である以上、あらゆる立場の人に理解可能なように提示する責務があるということではないでしょうか。と、最近思うようになりました。
今日は、いじょうのような研究における心構えのような議論だけしておきます。

>ただ、学問である以上、あらゆる立場の人に理解可能なように提示する責務があるということではないでしょうか。と、最近思うようになりました。

 そうですね。自分の価値基準に関わらず、その心構えは重要だと思います。まだ、両立を実現する方法はよく分かりません。私自身、問題意識を持つ一方で、読者に対して、一定の見解を押しつけるのは、あってはならないという考え方ですし・・・。これから、考えていきたいと思います。

はらださん。貴重なアドバイスありがとうございましたm(_ _)m

>仰りたいニュアンスとしては理解できるのですが、ちょっと具体例が想像できません。

これは説明不足でしたね。すみません。

やはりイラク戦争が大きな転機にあっていると思うのですが、世界中でアメリカの意に沿わない動きが強まっていると思うんです。
世界的なイラク戦争への反対運動はもちろんですが、それを受けてドイツやフランスなどNATO諸国でさえイラク戦争には賛同しなかったことはかなり大きなことだったと思うんです。
また、中南米の流れが典型だと思いますが、経済的にも新自由主義、アメリカ型グローバリズムへの反対は大きくなっていると思います。

そういう中で、アメリカのヘゲモニーが弱まってきている、あるいは弱まっていくという見方をすればですが、「ブッシュ・ドクトリン」や昨年のNPT会議での態度に示されるアメリカの核戦略や先制攻撃戦略というのは、覇権の揺らぎに対する危機感のあらわれとも見ることができるんじゃないでしょうか。
圧倒的な軍事力と体制を反米への抑止力として、必死になってアメリカ中心の国際秩序を維持しようとしているんじゃないかと思うわけです。

また、過去アメリカが世界中に張り巡らせた軍事同盟は実質的には大部分が崩壊していると思いますが、そこで出てくるのが「有志同盟」という考え方ではないでしょうか。
この同盟の中心を担うのが日本であることは、2プラス2の共同発表など、この間の日米同盟の拡大強化をみれば明らかだと思います。
今やアメリカの世界戦略にとって、日本の全面的な協力は不可欠といってもいいですよね。

こういうことを考えて「だからこそアメリカは、無謀なまでの軍事/戦争戦略と日米同盟に固執してるんじゃないか」と書きました。

見方として、どれだけ有効なものかは正直自信がないんですが・・・疑問や批判があればゼヒ指摘してもらいたいと思います(^^;

ちょっとだけ…

私も基本的に秋さんの事例は、アメリカの支配体制が確立していない、もしくは同様している事例とみることも可能と思います。

ただ、イラク戦争に関して議論するならばイラク戦争は、フセインのような独裁者はゆるしておけないというロジックで予防戦争的な意味が強いです。独逸研究者の蔵重元がそのように唱えています。しかも正当性の根拠が次々になかったことが明らかになっています。さらには、そもそもイラク戦争は国際法に違反しているという主張が多いにも関わらず、各国はもう何もいいません。このことは、建前としてはアメリカを批判するが本音としてはアメリカの行動を容認しているともとれます。
以上の意味で、やはりアメリカのヘゲモニーが確立しつつあると思われます。この主張は、何も新しいものではなく基本的には藤原帰一の議論をベースにしています。
どうでしょうか。秋さん、シタン先生お暇なときにコメントお願いします。

秋さん、お疲れ様です。
コメント、拝見させて頂きました。

>見方として、どれだけ有効なものかは正直自信がないんですが・・・疑問や批判があればゼヒ指摘してもらいたいと思います(^^;

 秋さんが提示して下さった具体的事例ですが、秋さんの見解を補強するに十分説得力のあるものだと思います。さすがですね。今回の米国の側からの日米同盟の意義を受けて、私は日本の側からの日米同盟の意義についても、考えてみようと思います。その際参考になるのが、吉田外交に端を発する安全保障政策なのでしょう。

まだまだ、知識が足りないんだなぁと実感してます(汗)これからも、日々精進です!!

コメントありがとうございました。ではではノシ

はらださん。どうもです♪

>ただ、イラク戦争に関して議論するならばイラク戦争は、フセインのような独裁者はゆるしておけないというロジックで予防戦争的な意味が強いです。独逸研究者の蔵重元がそのように唱えています。しかも正当性の根拠が次々になかったことが明らかになっています。さらには、そもそもイラク戦争は国際法に違反しているという主張が多いにも関わらず、各国はもう何もいいません。このことは、建前としてはアメリカを批判するが本音としてはアメリカの行動を容認しているともとれます。
>以上の意味で、やはりアメリカのヘゲモニーが確立しつつあると思われます。

 そうですね。確かに、各国とも建前として批判しつつも最終的には黙認してしまいました。それは、やはりアメリカに対して批判し続けた場合、経済的に不利益を被ることを恐れたのだと思います。そういう点では、やはりアメリカの経済的な力というのは強いものがあり、またその点でヘゲモニーを握っているとも考えられます。
 
 秋さんの議論とはらださんの議論をまとめて考えてみるに、以下のような考え方が浮かび上がってくるのではないでしょうか?(イラク戦争限定で)
 イラク戦争を例にとってみた場合、アメリカのイラク攻撃の際に提示した根拠は国際法に違反している疑いがある。また、国連を無視したことも明らかである。このように見方によっては、アメリカのイラク攻撃は、一方的な先制攻撃と受け取られても仕方がない。事実、イラク戦争勃発前、アメリカの姿勢を批判した先進国は多かった。しかしながら、攻撃が始まった後はその声も聞かれなくなる。
 この事例から、アメリカのヘゲモニー問題を考えた場合、二つの見方ができる。すなわち、①アメリカに曲がりなりにも批判的な姿勢を表明したことを重視し、アメリカはヘゲモニーを喪失しつつあるとする見解。②結局黙認してしまったことを重視し、アメリカはヘゲモニーを握っているとする見解。私は両氏とも、それぞれ、着目点が少し異なっているように考えます。どちらも、十分論理的な見解だと思うのです。
 
※何かしらの勘違いがある場合は、コメント欄での指摘をよろしくお願いします。

今の国際情勢を見る上で、非常に重要な論点かも知れませんね。両氏の鋭い意見は、勉強を進める上で非常に参考になります。

それでは、コメントありがとうございました。ではではノシ

レスが遅くなりましたが(^^;
はらださん、シタン先生、意見やまとめありがとうございます。

基本的にシタン先生のまとめ方で論点ははっきりするように思います。
イラク戦争については、批判したという点と結局黙認したという点と、それぞれが大事な意味をもっていると思うんです。で、後者の点に着目したとき、やはり議論は世界の秩序構造の見方というところに戻るんですよね。
アメリカの一極支配かどうかということ。たしかにはらださんがおっしゃるように、藤原帰一の議論ではそっちに向かってるということになる。
しかし僕はその見方には批判的で、どちらかというと渡辺治などが中心に主張している現代帝国主義同盟による支配という見方を支持しています。
この同盟の中にはアメリカを頂点とする上位-下位という構造はあります。しかし、この関係は支配-被支配という面はもちつつも原則的には多国籍化する資本の利害関係を基本とした関係です。一極支配ではなく、先進資本主義国による階層的支配とでもいいますか・・。
こういう帝国主義論の立場に立っているから、僕はドイツやフランスがイラク戦争を批判したこと大きく受け止めたんだと思います。

世界とアメリカの見方の議論は北朝鮮の問題がどのように処理されるのかとの関係でも大切だと思います。今後の現実の動きの中で、しっかり考えを深めていきたいですね。

それではノシ
いつも長文ですいませんm( __ __ )m

秋さん、お疲れ様です♪

>レスが遅くなりましたが(^^;
はらださん、シタン先生、意見やまとめありがとうございます。

いえいえ、こちらこそコメントが遅れて申し訳ありませんでした(汗)

>基本的にシタン先生のまとめ方で論点ははっきりするように思います。
イラク戦争については、批判したという点と結局黙認したという点と、それぞれが大事な意味をもっていると思うんです。で、後者の点に着目したとき、やはり議論は世界の秩序構造の見方というところに戻るんですよね。

 私も、秋さんと同様に考えています。

>アメリカの一極支配かどうかということ。たしかにはらださんがおっしゃるように、藤原帰一の議論ではそっちに向かってるということになる。
しかし僕はその見方には批判的で、どちらかというと渡辺治などが中心に主張している現代帝国主義同盟による支配という見方を支持しています。
この同盟の中にはアメリカを頂点とする上位-下位という構造はあります。しかし、この関係は支配-被支配という面はもちつつも原則的には多国籍化する資本の利害関係を基本とした関係です。一極支配ではなく、先進資本主義国による階層的支配とでもいいますか・・。
こういう帝国主義論の立場に立っているから、僕はドイツやフランスがイラク戦争を批判したこと大きく受け止めたんだと思います。

 確かに昨今の状況を踏まえた場合、「階層的支配」というのは的を得た表現のようにも思えます。実際「先進資本主義国」が一致して事に当たる事例も数多くありますし(昨今の石油問題など・・・こういう事例は適切でしょうか?)。そのリーダーであるはずのアメリカに同じ枠組みであるにも関わらず反対することは画期的なことかも知れません。なるほど、その前提を考えた場合、秋さんの考え方は説得力を持っていると言えるでしょうね。さすが、鋭い分析だと思います(^^)

>世界とアメリカの見方の議論は北朝鮮の問題がどのように処理されるのかとの関係でも大切だと思います。今後の現実の動きの中で、しっかり考えを深めていきたいですね。

 北朝鮮の制裁決議に関して各国の態度が徐々に表れてきたと思います。制裁決議を共同提案した国も慎重な姿勢を見せ始めましたし。ますます、今後に注目ですね。

 秋さんのコメントはいつも参考になります。ありがとうございます☆
 ではではノシ
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