スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『二十世紀の戦争と平和』レビュー(その1)

こんばんは、シタン先生です。


最近、何かを手に入れるためには、何かを捨てなければいけないのかなと感じることがあります。

すみません。ふとそんなことを考えただけです(苦笑)


ところで、私の先生から、今後すべき事についてアドバイスを頂きました。

その中の一つが、「古典」と言われるものを一冊で良いから読み込めというものでした。

そうですね。今までそういうことはしたことがありませんでした(恥)

ということで、現在、何を読もうか考えているわけですが…さて、何を読んだらいいのでしょうか…。

今のところ、
・ミル『自由論』
・マキャベリ『君主論』

のどちらかを読んでみようと考えています。軍事・外交にも興味がある私としては、やはり『君主論』でしょうか?


さて、今回は、いよいよ入江昭氏『20世紀の戦争と平和』をレビューします。今回は第1章をレビューします。
<何事もそうですが、物事を始めるには「力」が要りますね しみじみ>

では、いってみましょう。

入江昭『20世紀の戦争と平和【増補版】』東京大学出版会、1986年。


第1章「戦争と平和」
<本書の目的>
 「戦争と平和」を定義するという問題意識から、「19世紀末から今日に至るまで、戦争と平和、国際関係と国内社会、権力と文化の繋がりについて、どのような見方が提供されてきたか」を調べ、20世紀の特質や人類共通の関心事を明らかにする。


<本章の要約>
一、戦争と平和
 戦争と平和の「概念」は、戦火が交えられていない時期においても、人々の心情を規定するという意味で、具体的な戦いより一層重要な現象である。そして、また戦争と平和は表裏一体なものである。

二、国際史と国内史
 戦争あるいは平和は、国際関係上の現象であると同時に、国内的なものであるので、双方の枠組みの中で捉えられなければならない。その好例が、「文化」と「権力」のあいだにあるギャップである。一方で、20世紀における戦争論や平和論の特徴は「外的現象と内的条件とのからみ合い」を描く点にある。

三、権力と文化
 戦争について考えることは、「権力と文化との関係との関係をたずねることでもある」。その際、文化や権力は、「教義」と「広義」にそれぞれ分類される。

「広い意味での文化」:「ある国民が築いてきた遺産を総合したもの」
→「政治や経済の制度、組織と同時に、芸術、思想、慣習等」

「広義的な権力」:「一国の対外的な力の総和」
→「軍事力」、「軍需産業、あるいは経済制度全般」、「労働力や政治機構」

広義の文化と広義の権力の関係=表裏一体の関係
※ただし、この関係には多数の可能性がある。

■「広義の文化を守るためには、教義の文化は犠牲になってもやむを得ない」と考え、戦争すること。

■セオドア・ルーズベルト「戦争は『文明のため』に好ましいものであり、国のために闘うという貴重な経験をすることによって、市民は自分たちの文化の衰退を防ぐことができるであろう」

■グレー「もしもヨーロッパが戦争に突入すれば、それは西洋文明の灯が消えてしまうことを意味する」

■「ある国の社会、思想、文化そのものが、好戦的な雰囲気を作り上げる」こと。「逆に平和的な力をかもし出す」こと。


<シタン先生の問題意識>
 「はしがき」とともに、本書の目的・分析視角を提示した章。ただし、「権力と文化」を扱う理由の論証はアプリオリ。管見の限りでは、国際史と国内史との繋がりは見いだされない。また、狭義的な文化、狭義的な権力、についても明かではなく、読者に対して不親切な印象を与えかねない(おそらくは、普段我々が持っているようなイメージでいいのでしょう)。記述も全体的に理解しにくい。ただし、概念としての「戦争と平和」を扱うべき理由、著者の問題意識についてはクリアであり、説得的である。第1章で提示された目的や分析視角が、この後の章で達成されているかが本書を評価する際のポイントである。

 さて、皆さん。「文化と権力の関係」について、ルーズベルトとグレーのある種対照的な見方が提示されていますが、皆さんの考えは(現時点では)どちらに近いでしょうか?個人的には「人間あってこその文明、人間あってこその国」と考えるので、グレーの意見に近いですね。ただ、ルーズベルトの指摘も一面では的を得たものだと思います。
 


今回のレビューはこれで終了です。今回は、分量が少なかったので何とかなりましたが、次章以降はそうもいかないんですよねぇ(汗)

でも、頑張ります!!

今回も読んで下さりありがとうございました☆それでは♪


応援クリックよろしくお願いします!!


二十世紀の戦争と平和
入江 昭
東京大学出版会
売り上げランキング: 310,947
スポンサーサイト

テーマ : 歴史
ジャンル : 政治・経済

コメントの投稿

非公開コメント

政治の議論しろよという突っ込みがあるのは承知で…(笑)。

「あれか、これか」の議論でしょう?確かに私も日々「あれか、これか」と悩んでいます。その調子で、大学時代、いっぱい悩ん(勉強して)でください。

また、古典を読むというのは確かに勉強になりますね。私の場合、最近は哲学古典ですがよく考えたものだな
ぁとしみじみする格言(命題)があります。

例えば、キルケゴールの「真理に至るためにはあらゆる否定を乗り越えなければならない」という格言が一つの慰めになっています。

やっぱり政治の問題に関係ありませんね。さらには、またもや某先生大好きテーゼを論証していますよね(笑)。

はらださん、お疲れ様です♪


>「あれか、これか」の議論でしょう?確かに私も日々「あれか、これか」と悩んでいます。その調子で、大学時代、いっぱい悩ん(勉強して)でください。

ただ、悩んでいるだけではまずいですよね(苦笑)悩むなりにも、前に進まねばと思っております!!


>また、古典を読むというのは確かに勉強になりますね。私の場合、最近は哲学古典ですがよく考えたものだな
ぁとしみじみする格言(命題)があります。
>例えば、キルケゴールの「真理に至るためにはあらゆる否定を乗り越えなければならない」という格言が一つの慰めになっています。

そうですか。これはしっかりと読まなきゃいけませんね(`・ω・´)
にしても、キルケゴール…これは、良い格言です(しみじみ 笑)


ではでは、コメントありがとうございましたノシ
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

FC2カウンター
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
FC2カウンター
プロフィール

シタン先生

Author:シタン先生
少し回り道をしながらも、何とか内定にこぎつけた修士二年生のブログ。ぼちぼち更新しますよ。

コメント、トラバ大歓迎!
ただし、関係のないものについては予告なく削除させていただきます。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。