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『沈黙のファイル』レビュー

こんにちは、シタン先生です。


いよいよ、2007年最後の1日となりました。

私は今日帰省します(遅っ)。そして、2日の夜には戻ってきます(早っ)。

今回は、今年最後の読書レビュー(短め)と個人的な今年の感想を。


1.共同通信社社会部編『沈黙のファイルー「瀬島龍三」とは何だったのかー』新潮社(新潮文庫)、2000年。 

<本書の紹介>
関係者へのインタビューなどで瀬島龍三氏の足跡を明らかにする。

<シタン先生の感想>
瀬島龍三氏に関する描写と、当時の時代背景や状況に関する描写のバランスが悪いように思う(時代背景・時代状況に関する描写が全体的に多い)。詳細は割愛するが、本書における問い(「瀬島龍三」とは何だったのか)と結論(?)が一致していないようにも思われた。その問いも読み手によっては、通り一辺倒なものにも見えてしまうのではないか。
ただし、その分、瀬島氏が活躍した時代の状況描写(「太平洋戦争」「シベリア抑留」「日韓交渉」など)は非常に読み応えがある。従って、副題を「瀬島龍三という人間を通してみる「時代」」などと設定すれば、上述のような違和感は若干薄れると思われる。

<総合的評価>
読み切るのに少々時間がかかる。文庫であり比較的安価で手にはいるのは魅力的。上記のようなトピックに強い興味がある方は、一読してもいいと思われるが、何気なく読まれる方には率直に言ってオススメしかねる。

沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか 新潮文庫
共同通信社社会部
新潮社 (1999/07)
売り上げランキング: 6681



2.シタン先生、今年1年の感想

<大学院入学、大学院生活>
・大学院の難しさ、辛さと共に、その喜びを感じました。やはり、自分の興味がある事柄を徹底的に突き詰めることができるというのは、今までにない新鮮な経験でしたね。また、学部生の頃とは異なり、議論のレベルも飛躍的に上昇します。難しいながらも、刺激的でした。先生方、先輩方、本当に一年間ありがとうございました。


・英語も少しずつではありますが、読めるようになってきました。少なくとも以前よりは英文を見ることが苦でなくなりましたね(笑)それでも、論旨が不明確な論文に当たると泣きたくなってくるのですが…。


<読書>
・とにかく、読書に打ち込んだ一年間でした。

今年一月から今まで読んだ累計冊数は、

「147冊」でした(コミック、雑誌類は除く)。

まぁ、単なる濫読と言われればそれまでですが、時折「キラリ」と光る本と出会えました。

一年間濫読した感想としては…、

①最近の新書、小説類の多くはは総じて内容が薄い。単純な内容が読者受けするのだろうか? 推理ものの小説も同様。あまり裏切られるような展開がない。
②やっぱり古典は面白い。
③最近の本をみると、やはり暗い世相を反映しているように思う。そして、自らの歴史を見直す動きがことに強まっている。読者の「危機感」を啓発するような本も多かった。

まぁ、僕が選んだ本がたまたまそうだったのかもしれませんね(^^;


<趣味>
・普通自動二輪免許取得!とにかくバイクが欲しい。卒業するまでには大型自動二輪免許を取得したい。


ということで、今年一年、「政治とアニメとシタン先生」にお越し頂き本当にありがとうございました。

来年も読書レビューや政治についてのコメント、時にはアニメ関連の話などをボチボチとやっていきます。

何か気になることがあれば、コメントして頂ければ、全力でレスを致します(笑)

来年も「政治とアニメとシタン先生」をよろしくお願いします。


それでは、良いお年をノシ シタン先生


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年末の政治あれこれ

こんばんは、シタン先生です。


あっという間に、2007年も終わりですね。


早いなぁ…。


今日はここ最近の政治についての考察を。

1.年金記録照合問題
年金記録の郵送が始まりました。ただ、結果としては政権に少なからずダメージとなりましたね。参院選を控えて、風呂敷を広げたくなる意図も理解できなくはないのですが、そんなことを言っていたら「公約」が有名無実化してしまいますね。あるいは、政府側の言い分が全面的に正しいとも文面上は読み取りうるのかもしれませんが、どのみち世論がどのように受け取るかですから、政府側が彼等の言い分を言ったところで、世論は反発するだけでしょう。討論番組などを見ていても、与党は総じてこの問題に関しては受け身ですね。


2.薬害肝炎問題
今、私がもっている最大の疑問は、なぜ「議員立法」なのか、です。この問題に関しても少なからず分析がなされているようですが、個人的には、政府側に「責任あり」そして「一律救済」という前例を作りたくないというのが妥当なラインだと思っています?

すなわち、薬害肝炎はそのまま原告の主張を無視し続けた場合、世論の反発が強まるので、今回は原告側に譲歩せざるを得ない。しかし、政府が自ら責任を認め一律救済するという前例(法律)を作ってしまうと、後々同様の事態が起こった場合に、政府が原告側に対して類似の対応をせざるを得なくなる。その点、議員立法でかつ責任がないとするならば、今回の薬害肝炎に於ける対応はあくまでも「特例」として、後々の事例に対しては突っぱねることが出来る。

この分析の妥当性は別にして、政権に与えた影響に着いてみてみれば、やはりこれも大きなマイナスでした。結果、政府が原告の要求の大部分を受け入れたとしても野党・マスコミからは「遅きに失した」とのやや否定的な評価をされてしまったのです。


3.新テロ特措法問題
テロに対する戦いを継続する必要があるとの考えは、自民・民主共に一致。そうなると、自民は民主に対して強く出ることが出来ます。しかし、年金と薬害肝炎の影響で少し後景に追いやられてしまったとの感は否めません。恐らくは、衆院での60日規定を使うことになるでしょう。それにしても、民主も対案を出すのが遅かったように思います。やはり、党内で一致した見解が得られなかったのでしょう。このあたりも、未だに「大連立」構想がくすぶり続ける所以かもしれません。


4.08年度予算
端的に言えば、「地方」に配慮を示した形でしょうか。歳出額も増加。それゆえに、「改革が後退した」との否定的な評価。しかし、ここで「地方」と言っても、配慮を示されたのは農業関係と建設業界でしょうか?例えば、ガソリン税が道路にあてられるとしても、ガソリン価格が高止まりして困るのは地方も都市部も一緒。やはり、遠からず行われるであろう選挙に向けて地方票・組織票を固めようとしているのではないでしょうか。


これらの考察を踏まえて、今後の政局について考えるに…、
自民党:現在の状況が継続した場合、少なくとも予算とテロ特措法(あとサミット)に決着がつくまでは解散は出来ないのではないか。内閣支持率が低迷気味であり、内部に選挙区公認問題(「造反復党組」と「小泉チルドレン」の対立)を抱えており、早期解散をすることは考えにくい。今後も折に触れて大連立構想をもちかける。「小泉チルドレン」は自民党内部の爆弾になる可能性有り。

民主党:魅力的な主張を展開するも、根拠の面で疑問が残る。福田内閣支持率低下により、以前とは異なり民主は早期解散を主張できる状況になりつつあるが、民主党自体に選挙に有効に作用するような要素はそれほどない。テロ特措法と大連立は、今後も民主党の足下を揺るがし続ける問題になるかもしれない。


以上、つらつらと考察してみました。毎度同じ台詞で恐縮ですが、あくまでも一学生の愚見ですのでその点はご了承下さい。


今年は、最後に読書レビューでも出来たらいいですね。


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韓国大統領選

こんばんは、シタン先生です。


韓国大統領選ですが、李明博氏が当確したようです。(記事はこちら)


韓国からの留学生に話を聞いたのですが、経済政策に関する盧武鉉政権への批判はかなり根強かったみたいです。

折角難関を突破して合格した有名大学を卒業しても、就職できない学生が非常に多いそうですね。

やはり、その点財界出身の李明博候補に期待が集まったのでしょう。


にしても…早いなぁ。


個人的関心からすれば、外交政策に注目したいところですが…。ちょっと分からないなぁ。勉強不足…orz


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年金照会問題が政権に与える影響についての一私見

こんにちは、シタン先生です。


年金問題で「問題」が発生しましたね。

どうやら「宙に浮いた年金」のうち4割は照合が出来ない模様です。(記事はこちら


それに対する評価については、他の政治系ブロガーさんがすでにされておられると思うので、今回はこの「問題」が内閣に与える影響を。


・福田内閣の大部分は派閥の領袖クラス、しかしその中で舛添氏、渡辺氏は「改革」「清新」なイメージがあった数少ない閣僚。しかし、渡辺氏が進める独立行政法人改革も停滞気味(記事はこちら)。その中で、舛添氏も薬害肝炎をめぐる一連の対応、そして今回の年金照合問題での発言で、そのイメージにダメージを負ったことは否定できない。

・選挙の時大々的に発言していた、年金記録の全(?)照会もそれが不十分、不可能だということになると、見方によっては「公約違反」と批判されかねない。現在福田内閣が取り組んでいる内政関係の問題の多くは、対応を見誤るとると支持率の低下を招く類の問題(独立行政法人改革、「政治とカネ」、税制論議など)であり、いわば数多くの爆弾を身につけた状態と言える。加えて、現在政権の支持率が上昇するような、内政関係の課題が見あたらない。減点されることはあれど加点されることはない。
※それをいったら、どの内閣も似たようなものとも言えるが…。
※例外とすれば、「国債発行額の圧縮」か?ただ、国民にどの程度アピールできるかは未知数。


個人的には、「イメージダウン」が一つあげられるのではないかという想いを強くしています。振り返ってみれば、安倍内閣登場当時は「改革」「リーダーシップ」イメージとセットだったものが、政権末期になるとまったく逆転してしまいました。イメージはそれほど移ろいやすいものであり、「仕事人内閣」「重厚内閣」として登場した福田内閣もイメージダウンによって「回復不可能なほどの」ダメージを負うことは今後充分考えられます。とりわけ、「仕事が出来なかった」という類のイメージが一度定着すると、単なる「派閥均衡・古い自民党」というイメージが先行することになります。そうすると、今後予想される総選挙で自民党が不利になることも考えられるのではないでしょうか?

ただし、今回考察したのはあくまで「内政」(しかも、そのごく一部)であり、「外交」によって局面が変わることも考えられます。


今回の考察は以上です。毎度のことですが、あくまでも一学生の愚見ですので、軽く読み流して頂けると幸いです。


ではではノシ


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『ファシズム』レビュー

こんばんは、シタン先生です。


ここ最近、回復と悪化を繰り返していた風邪ですが、先週水曜の発表のあと学校を休まなきゃいけなるほど酷くなってしまいました…。

幸いにもインフルエンザではなかったようですが、やっぱり辛いですね^^;

今は薬をのんで少し落ち着いた状態です。


今回は久しぶりに専門書のレビューにチャレンジします。といっても、ご理解頂ける人があまりいないところが辛いところですが…。

では、いってみましょう。


山口定『ファシズム』岩波現代文庫、2006年。


<本書の紹介>
これまでの一連のファシズム研究の蓄積を受けて、ファシズムの包括的解明に挑んだ本。この分野ではきわめてメジャーな一冊。


<本書の要約>
「強制的同質化」など、主にファシズムの「機能」的側面からファシズムの解明を試みている。
ポイントとしてはファシズムを上からの保守勢力と下からのファシズム運動勢力との「同盟」があるとし(「同盟理論」)、その上でファシズムを定義するために「思想」「運動」「体制」という三つの分析軸を設定しそれに従って論を展開している。
主な論争における筆者の立場としては、「日本型ファシズム」の存在を肯定し、そして、ファシズム体制を全体主義体制の下位カテゴリとして位置づける「全体主義論」には否定的である。


<本書の意義>
これまでの一連のファシズム研究の蓄積を受けて、ファシズムの定義に挑む試みの草分けともいえる本であり、まずその試み自体がきわめて評価されるべきである。内容面では「同盟理論」と、「思想」「運動」「体制」という分析軸によってそれぞれの観点からファシズムは如何なるものかを、各国ファシズムの比較研究という形で分かりやすく論じている。


<本書の問題点>
本書は「全体主義論」者と「日本ファシズム論否定論」者に対する反論として書かれていたように思われるのだが、実際その試みが成功したとは到底言い難い。

・ファシズムを「機能」面から論じたが故に、共産主義の同様の機能の存在に対して明確な相違点を提示できていない。
※「強制的同質化」機能は、共産主義国家でもあったと評価しうる。

・筆者のドイツを評価軸とした比較では、あえて「日本ファシズム」論を分析概念として用いる意義は見いだせない。
※「同盟理論」を用いると、下からのファシズム運動が226事件以降途絶えてしまった、日本の事例を説明できず単なる保守反動との反論に反駁できない。


<本書の評価>
初めて「ファシズム」概念の包括的解明に取り組んだ本であり、この分野の必読文献である。読む際は伊藤隆氏らと(日本)ファシズム論者との間で交わされた論争を抑えておくと本書の意義と問題点がより明確になる。最終章には筆者の問題意識なども見受けられ非常に興味深い。値段の割に非常にお買い得感のある充実の一冊。


といっても、僕も一人で読んだだけではここまで読み込むことは出来ませんでした。さすがにアマゾンでもレビューはないようです^^;
こういったレビューができるのも、「ファシズム」の専門家が多い本大学ならではの利点です。本当に先生や兄さん、後輩の皆さんには助けられてばかりでした。個々人の研究分野を超えて上と横と下が繋がっている…この環境は本当に得難いものがあります。感謝感謝。

今週末こそしっかり風邪を治して来週に備えようと思います!!


今回も読んで下さり本当にありがとうございました。


ではではノシ


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ファシズム (岩波現代文庫)
山口 定
岩波書店 (2006/03)
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少し回り道をしながらも、何とか内定にこぎつけた修士二年生のブログ。ぼちぼち更新しますよ。

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